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出産は病気じゃない、のか? [妊娠・出産]

まあ、大友愛の妊娠&結婚というのが、今日のバレーボーラーのトップ・ニュースだけど、
今日のところはもう一つのニュースについて、語ろう。
大友については、「アホやなぁ」とだけ述べておこう。

それは、「出産費用無料化」についてだ。
今日、新聞で今度少子化担当相になった猪口氏の発言として
でかでかと取り上げられていた。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20060113i213.htm
でも、今日になって、政府与党は発言取り消しに躍起になっているようだ。
http://www.asahi.com/life/update/0113/006.html

ほとんどの人にとって、出産にすごくお金がかかることは
妊娠してみて初めて分かることだと思う。
「出産は病気ではない」という概念のもと、妊娠判定から月1回(7ヶ月以降は2週に1回、臨月は毎週)の定期健診は全て自費で、だいたい1回あたり5000円~1万円かかる。
前期後期それぞれある血液検査は、世田谷区では補助の用紙が配られるが、それでも自費で7000円ぐらい取られる。
出産にあたっての入院費用も、都内で40万以下のところを探すのはほとんど無理だ。
日本経済新聞によると、05年の少子化社会白書によると、妊娠・出産費用の平均
は50万円だそうだ。
個人の実感としても、前回の厚木で産んだときはそんな感じだった。
今回は、妊娠前から医者にかかっており、都内で無痛分娩をしようと思っているため、
ざっくり言っても75万は下らない費用がかかる予定だ。
で、国から出産後もらうお金は30万。会社の健保から追加があるとはいえ大幅な赤字。
しかも、出産後もベッドだチャイルドシートだなんだで、やたらお金がかかるのだ。

そこで。「そもそも、出産は病気ではないってどういうこと?」と問いたい。
妊娠中は、まずホルモンの急激な変化で、いわゆる”つわり”と呼ばれる食欲不振、
貧血、嘔吐などの症状がかなりの割合で現れる。ひどい人は入院を余儀なくされることも決して稀ではない。そして、一定割合で流産があり、その場合、早急な措置を取らないと、母体の生命も危機にさらされる。
無事、安定期に入っても、早産の恐れは続き、今度は腰痛、静脈瘤、むくみなどの妊娠中毒症がこれもかなりの割合で現れる。
そして、出産のときも大きい病院だと何かの時にすぐ対応できるように静脈確保して出産になるところも多い。よく知られているように赤ちゃんが逆子だったり、出産に困難が発生した場合は、帝王切開という「手術」が必要になる。

ここまで、入院・手術のリスクが高く、不快症状が多発する生理現象を、病気ではないと言い切るのは、どう考えても無理がある。
だいぶ乱暴な話だが、それだったらくしゃみ・鼻詰まりの不快症状だけの花粉症なんて、
病気でもなんでもない。もっと過激に言っちゃえば、老人が年月とともに衰えて、
例えば膝が痛いだのといった不快症状が出るのだって、病気じゃないことになってしまう。

この制度を決めたときは、まだ助産院や自宅出産などもあったからなのかもしれないが、いまやほとんどが病院での出産だ。「検診しなさい、入院しなさい」という医者の指示を無視できる人はいないことを考えると、ほぼ全ての人が絶対に支払わなくてはいけないお金なのだ。もし健康な赤ちゃんを産みたいのなら。
これじゃあ、お金が本当にない人は子供作れないよなぁ、実際。と心底思う。

日経によると、出産費用平均の50万を全額公的にまかなうと差し引き2000億円の
新たな財源が必要になるんだそうだ。
今回の猪口発言を必死にもみ消している人々は、「財源がない」とやたらに言っているが、
こんなのは、はした金に感じるのは、私だけだろうか?
だって、年間84兆円の社会保障給付費に占める、子育て支援の支出は4%。
高齢者向けは70%だってよ?自分の貯金に何千万も持っている人からちょっともらえば2000億なんてすぐじゃん。

まあ、もう私はいずれにしても間に合わないから、(35万になるのもぎりぎりアウト!)
それほど憤ることじゃないんだけど、このトピックに関するもみ消しっぷりが余りに情けなくて、つい書いてしまった。


2006-01-14 20:05  nice!(0)  コメント(5)  トラックバック(4) 

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コメント 5

ばんびい

TBありがとうございます。記事、よませていただきました。そしてまたこの件に関して記事を書こうと思ってしまいました。「妊娠は病気じゃない」ってなんだよ。男尊女卑もいいかげんにしなさい。あれほどの苦痛を男は果たしてたえられるのか?「男は子供を産めないから女性は幸せだ」という男性もいる。アホこけ。
そういう古臭い考えが横行している以上、少子化は止められないでしょうね。
by ばんびい (2006-01-16 14:03) 

ばんびい

http://banby.blog25.fc2.com/
アドレス載せるの忘れてました(^^;
by ばんびい (2006-01-16 14:05) 

sumibozu

ばんぴいさん、コメントありがとうございます。
色んなブロガーの意見を読んで、更に色々考えちゃいました。
少子化対策は確かにこれ「だけ」では、解決しないことは当然ながら、
"出産"自体に対する、現在の社会保障上の認識、それを改定しようとする動きに対する、マスコミや政府の対応を見ることで、
現在の問題点がさらけ出されている気がしますね。
by sumibozu (2006-01-16 17:47) 

ゆきこ

病気は望んでなるものではありませんが、出産は自分の意志でするものです。
甘えた考えを持った妊婦が多いから「妊娠は病気じゃない」と言いたくなる人も多いのだと思います。
by ゆきこ (2009-10-07 09:40) 

sumibozu

つわりや妊娠中毒、そして流産は、遺伝や体質に依存する部分も多く、”望んでなるもの”ではありません。
もちろん、体調管理で防げる部分もありますが、そうでない部分の方が圧倒的に多いです。
つわりや流産で苦しむ人に「つわりが苦しいなら、出産止めればいいじゃないか。お前の意思だろ?おまえが甘いからだ。」と言うことでしょうか?
by sumibozu (2009-10-20 14:08) 

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